肩こり、腰痛、歪みの原因は何でしょうか・・・?

ネットで検索をすると、だいたい筋肉の疲労とか、筋肉が固くなることで血行不良が起こるとか、悪姿勢により身体の歪みが生じる…等々、どれももっともな原因が書かれています。

そのため、肩こり、腰痛、歪みでお困りの方はリラクゼーションに通ったり、運動をしたり、湿布を貼ったりという対処を、もっとも有効な方法として至極当然にされているのでしょう。

私も、ずっと自分自身の肩こり、腰痛、頭痛などで苦労してきました。そして、その解消のためにこうした方法を幾度となく試してきました。しかし、いくら繰り返しても一時的には良くなるのですが、少しするとまた元の辛い状態に戻ってしまいました。

根本的な改善をするためには、何か他の方法でアプローチしなければいけないと考えました。

元を正してみれば、もっと何か究極的な原因があるはずです。筋肉の疲労や、血行不良や、身体の歪みが起きる真の原因は一体何なのでしょう?

そして、私が到達した究極の原因は、「頭の重さ」です。

頭の重さは、身体の10%およそ6~8㎏もあります。その頭を常時支え、重力に対抗して身体を支えている首回りの抗重力筋が、長時間の悪姿勢や筋力の低下などで、身体が本来持っているS字カーブの状態にキープできなくなり、筋肉の緊張を起こします。そのため姿勢が悪くなり、姿勢と健康は密接な関係があるので、身体のあちこちに不調を生じさせるのです。

頭を支えているのは、まず首回りの筋肉です。首回りの筋肉は、起きていても寝ていても、地球の重力がある限り常時頭を支えています。そして、脳からの指令は頸椎にある神経を通して一番早く受け取り、脊髄を通して身体の各所に伝える働きをしているのです。

首回りの筋肉を解放された状態にしておくことは、血流を良くしたり、神経を整えるためにも大切だと考えます。

なぜなら人間の身体は一つ一つのパーツに分かれている訳ではなく、全てつながっているからです。当たり前のことですが、首と肩はつながっていて、肩と腕はつながっています。首から背骨腰までつながっていて、腰から膝や足につながっています。

しかし、痛みやつらさを表現する時に、肩こり、腰痛、頭重などと、それぞれの各パーツを区切ってしまいます。そのために原因が分散されてしまい、各パーツの手当だけを行うから、根本的な改善に至らないのではないでしょうか。

首は身体の関所と言われています。首が楽になると、足の裏の痛みが消えることもあります。膝の痛みも首が楽になると消えることもあります。そのくらい、首は脳からの指令を一番早くキャッチし、身体の随所に伝える重要な働きをする場所なのです。

ときどき首を休ませて、頭の重さから解放させることが、体全体のためにも大切なのかもしれませんね。