首は、何もしていなくても、緊張してガチガチになることがあります。これは、常に重い頭を支えているからなんです。また、首には、自律神経の中枢も集まっているため、緊張したり、ストレスを感じたりすると、自然と力が入ってしまいます。

さらに、スマホやパソコンを長時間使うと、首が固まって動かなくなることもあります。

特に、ストレートネックの人は、首や肩の凝りが慢性化して、つらいと感じなくなってしまうことも。

これが、知らないうちに首への負担を増やし、「首こり負債」を貯めてしまう原因になります。

「ちょっと首が痛いな」「固まっているな」と感じても、普段大丈夫だからと放置しがちです。

翌朝も、首の痛みを「枕のせいかな」と気にせず過ごしてしまうことも。

首や肩がパンパンになっているのに、無理に体操をすると、首の軽いねんざになることもあります。

そうなると、仕事はもちろん、日常生活もままならなくなり、トイレに行くにも誰かの助けが必要になるほど辛い状態に。

このような事態を防ぐためには、首への負担を減らし、同じ姿勢を長時間続けずに、こまめに休憩することが大切です。

特にストレートネックの人や、首が弱いと感じている人は、無理に首を動かす体操は避け、以下のような方法を試してみてください。

首をリラックスさせる方法

①ハンモックピローのような健康器具（枕）を使って、頭を支え、首の筋肉を解放しましょう。

②首や肩を優しく動かして、緊張した筋肉を内側からほぐしましょう。

③手のひらで首を包み込み、優しく指圧して筋肉をほぐしましょう。

④全身を揺らして、歪んだ姿勢を矯正しましょう。

⑤全身を軽くストレッチして、関節の可動域を広げましょう。

⑥違和感を感じる部分を優しく揺らして、ほぐしましょう。

⑦目を閉じて深呼吸を行い、心と体をリラックスさせましょう。

首の構造は複雑なため、力を入れて外側からマッサージするのは逆効果です。


そのため、ハンモックピロー体操のように、まずは頭の重さを取り除いて首を解放しながら、無理なく内側からゆるめていく体操をお勧めします。

１日５分～１０分でもOKです。

首をゆるめると、良質な睡眠が得られ、心身ともに健康になっていきます。

みなさま、どうぞ首を大切にお過ごしください。