朝起きて、肩こりがひどいと感じることはありませんか？

眠ったはずだけど、どうも頭がスッキリしない。首の回りに違和感がある。肩が重く感じる。頭が重い。こうした経験は、ほとんどの方がお持ちかと思います。一日、二日ならまだしもその状態が続くと、枕が合っていないのかも？と思い、新しい枕に買い替えるのではないでしょうか。

実は私も、たびたび枕の買い替えをしてきた一人です。押し入れの中には、買い替えた枕が常時５～６個は積み上げられていました。一つの枕を買って試しても、朝起きるとどうもスッキリしないと感じ、枕が合っていないと思いながらも、せっかく買ったからもう少し我慢をして使います。けれどしばらくして、やはり違うとまた新しい枕に買い替える。高額なものから安価なものまで、自分に合った枕は一体どこにあるのだろう・・・と、枕探しの旅を延々と繰り返していたのです。

その頃の私は、まるでシンデレラの話のように、自分にピッタリ合う枕を探し求めていました。シンデレラはガラスの靴を片方だけお城に落としてしまい、王子がシンデレラを見つけるために、ガラスの靴を持って女性を探します。そして誰もが合わなかったガラスの靴を、シンデレラが履くとピッタリ合ってハッピーエンドになります。そうです、シンデレラのようにピッタリ合う枕が見つけられれば、ハッピーエンドになると妄想していたのです。

しかし、その考え方は理屈に合っていないことに気づきました！

よほど枕の高さが合っていないとか、よほど硬すぎたり、柔らかすぎたりする場合は別です。しかし、自分の首や肩が楽な状態になるための手段として、むやみに枕を買い替えることは、無駄な枕を増やすだけだったのです。

よく考えてください。自分に合う枕をオーダーで作ったとして、それは一生もつのですか？汗や皮脂、頭の重量などでだんだんへたってきませんか？それに、布団やベッドの硬さによっても身体と枕との関係が変わってきます。オーダーで作った時とは別な場所で使用して、「あれ？作った時と違う！」と、違和感があるのは当然です。ですから、本当に自分に合った枕をずっと持続して使用し続けるのは非常に困難で、お金もたくさんかかるのです。

しかも、そうして苦労をして買った枕でも、寝ている最中には寝返りを何十回も打つので、起きた時には頭から外れていたり、逆さになっていたりということも往々にしてあります。ですから、結局のところは自分に合った枕を苦労して探せたところで、実際使用していると全く自分の思いとは裏腹だったということにもなるのです。

枕を自分の首に合わせようとして、必要以上の労力やお金はかけるべきではない！というのが、さんざん枕を買い替えてきた私の結論です。

枕は、究極に自分に合ったものを探すのではなく、だいたい大まかに自分に合っていればそれでいいと思うのです。では、どうすれば、朝起きてすっきりとした状態になれるのか？

答えは簡単です。枕を首に合わせるのではなく、首を枕に合わせるのです。

少し極論過ぎる言い方になってしまいましたが、首を正しい位置に調節し首廻りの緊張を取り除くことができれば、枕はそれほど重要でなくなるということです。

シンデレラの靴のように自分の首にピッタリ合う枕があって、それに巡り合えれば朝の目覚めがスッキリしてハッピーエンドになれると妄想していませんか？そしてそのために、たくさんのお金や労力を使っていませんか？

朝起きて肩がこっているのは、枕が合わないからだけなのでしょうか？肩がこるのが朝起きた時だけでなら枕のせいかもしれません。しかし、朝だけではなく一日中こっているのではないでしょうか？

もし、少しでもハッと気づかれることがありましたら、枕探しの旅からおさらばして、新しい解決の糸口が見えてくるかもしれません。首の緊張をとりのぞき、正しい状態に戻すようにセルフケアできれば、睡眠の質を高めることができるはずです。

本当のハッピーエンドにつながる道が、見つかるかもしれませんね！

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