どうして、睡眠時にいびきや無呼吸状態が起きるのでしょうか。
その大きな原因に、舌根の沈下があります。
舌の付け根の部分が寝ている最中に下に落ちてしまい、気道が狭くなり、空気が通りずらくなるのです。
舌の筋力の低下が原因と言う説もあり、舌の筋力を鍛える体操も奨励されています。
もちろん、舌の筋力を鍛えることは大切です。特にご高齢の方は嚥下しずらくなってきますので、必ず毎日された方が良いと思います。
しかし、いびきや無呼吸については若い方にも症状がある場合も多く、舌の筋肉を鍛えるだけでは解消は難しいのも事実です。
ではどうしたらよいのでしょうか。
ハンモックピローを、夜寝る前に5~10分位使用になった方からは、
朝起きた時の顎がガクガク鳴る症状が消えたとか、
いびきがなくなったとか、
無呼吸の症状がなくなったとか、
熟睡できたと言われる方が多くいらっしゃいます。
個人差はありますが、なぜ、このような事が起こるのでしょう。
頸椎に着目して考えてみると、いろいろな謎が解けてきます。
頸椎のまわりには、たくさんの筋肉が付着しています。
身体の表面に近い筋肉(表層筋)もあれば、もっと深い部分にある深層筋もあります。
表層筋の方は手で触れば感じることができる筋肉で、マッサージや整体でも施術してもらえる場所です。
しかし、深層筋の方は頸椎の付け根や頭蓋骨に覆われている部分にあるため、よほどの精妙な技術がある場合を除き、一般的に手技で調整することは不可能です。
頸椎まわりの深層筋は、直接的に頭蓋骨や頸椎を支え、首や頭の動きを補助しているので、非常に疲れやすい状態です。
しかも、ストレートネックなどで正常な頸椎の状態が崩れてしまうと、何倍もの負荷がかかり筋肉は疲弊し、きちんと支えることができなくなってしまうのです。
そのため、首から下の部分に歪みが生じると「肩こり」や「腰痛」が、
首から上の部分にも歪みが生じると、前述のような舌根が沈下しやすい状態を作りだし、「いびき」や「無呼吸症候群」のような症状を起こすと考えられます。
ハンモックピローは、後頭部を布でつつみこんで空中で支え、頭の重量を布の張力によって多方向に分散させます。
それは、頭と首との力学的な関係が(主従関係)が、解消されるということを意味しています。
首は首、頭は頭、という独立した状態になるから、お互い補い合うことがなく(依存することなく)、それぞれの各パーツの補修作業に全力投球できる状態に入れるのです。
わかりやすい例で言うと、
あなたが足の悪い人をおんぶしていたとします。
長い距離を背負い歩き続けましたが、とうとうあなたも足を痛めてしまいました。
それでも、我慢して背負いながら歩き続けたとしたら、あなたもこの先歩けなくなりそうです。
そんな時、あなたならどうしますか?
共倒れする前に、一旦おんぶしていた人を下ろして休み、身軽になってから、
修復したり体勢を整えるのではないでしょうか?
これと同じ作業が、人間の身体のメンテナンスに必要なのです。
ハンモックピローは、力学的に頭の重さを取り去った上で、
軽い体操をすることで、身体を内側から調節します。
弱った筋肉によって、1mm単位で歪んでしまった骨格の歪みは、
顎の関節をずらし、舌根を沈下させることにもつながりますが、
ハンモックピローでゆらゆらするだけで、
人間の手では到底さわることのできない深層筋に働きかけるのです。
ハンモックピローは、開発者本人が長年苦しんできた肩こりや頭痛を、できるだけ薬に頼らないでコントロールできないかと考えたアイデアです。
しかし、お使いになっている方からは、いびきや無呼吸状態が改善されて驚いたというお話を、よく伺っています。
新たな発見をさせていただくと共に、お役に立てたことを心から喜んでおります。ハンモックピローを開発してよかったと報われる瞬間です。
このように、体験していただいている方の生の声が、たいへん大きな力になっています。
今現在も、いろいろな症状でお悩みの方に、
こういう使い方をしたとか、こんな時に役立ったとか、少しでもお伝えできますように、
皆様の貴重な体験談やご感想をお寄せいただければ幸いです。