頭を浮かして支えると、どうして楽なのでしょうか?

ハンモックピローのミステリーは、こんなところからスタートします。

実は、ハンモックピローを発明した私も、初めから全ての理由がわかった上で開発した訳ではないのです。

 

私は研究者でもなければ技術者でもなく、肩こり、首の痛みに悩む発明好きの主婦でした。自分の辛さをとにかく楽にしたかった私は、2年半の間とにかく試作を作りつづけました。作っては試して、作っては試しての繰り返しで、考えるよりも行動してきました。とにかく、何よりも、自分の頭、首、肩を楽にすることが目的でしたので、自分が納得がいくものができるまで試行錯誤してきたわけです。

そして、納得するものができ、ああこれなら私以外の方もきっと喜ばれるのではないかと思い、世に出そうかと考えました。

 

そのため、いろいろと順番は逆です。ハンモックピローを作ってから、本を読み、そして整体の勉強をしながら、ハンモックピローの気持ちがよくなる理由、すなわちハンモックピローのミステリーを探求し始めたのです。

 

まず第一に、ハンモックピローの最大の特徴は、頭を空中浮かして支えるところです。しかし、ただ支えるだけではありません。頭を包み込むように圧迫感なく支えます。それが楽になる第一の理由だと思うのですが、なぜ浮かして支えると楽なのでしょうか?

私が行きついた答えは、

頭は「球体」だからです。

 

頭をスイカに例えてみましょう。スイカを床の上に置いた時に、安定しずらいですよね。それは、床とスイカの接地する部分が少ないためです。おそらく500円玉よりも小さい部分ではないでしょうか。

床が少し傾いていたら、そのままコロコロ転がっていくかもしれません。そのくらい安定しずらいのが球体です。そして、それが頭なのです。

 

試しに、枕をせずに仰向けに寝て、頭のどのくらいの部分が床についているか調べてみました。頭の下に紙を置いて、頭の周囲を鉛筆でなぞってみたら、直径約5㎝くらいの円が描けました。

 

すなわち、頭が床と接地しているのは後頭部の直径5㎝位の円の部分だけだということです。そんな狭い接地部に、体重の1割もある頭の重さが、重力と抗重力との均衡を保ちながら集中してかかっているのです。

これは、圧迫感となり、頭の皮膚や筋肉を緊張させ、首へと緊張を連鎖させます。

首の役目は、頭を支えるとともに、頭のバランスを保つことです。そのため、安定せずに、しかも圧迫感のある状態では、首は緊張を解くことができません。

これが、寝ていても首の緊張が取れない大きな理由かと思われます。

 

そこで、ハンモックピローの出番です。

ハンモックピローを使用した時に、頭と布との接地部に同じように鉛筆で線を描いてみたところ、直径20㎝の円が描けました。床に寝ている時の4倍です。

大きな面積で包み込んで、頭を浮かして支えることは、頭の緊張感をとることでもあり、首の緊張をとることにつながるのです。しかも、頭の形状に合わせることができる布の存在、これが頭の安定感を作ります。

 

これらは、万年肩こりや首の痛みで困ってきた私の独自の考え方で、特に学術的に解明された内容ではありません。しかし、元気になったり、しあわせになるためのアイデアを自分の頭を使って考えることは誰にでもできる権利かと思います。

 

ハンモックピローには、いろいろな工夫があり、首や肩を楽にするためのアイデアが一杯つまっています。皆様に早くお試しいただけるように、まずは在庫ゼロの状態からの脱却を目指さなくては!

 

ハンモックピローをご予約いただいているお客様には、たいへんご迷惑をおかけしております。

在庫ができるまで待っている、と仰っていただき、本当に励みになります。なるべく早く、お手元に届けられるように製作しておりますので、もうしばらくお待ちください。

 

皆さまと一緒に、快適な毎日を過ごせますように願っています!